2001. 3.14 高橋誠
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変更 内容 |
英語表記 |
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新 |
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内容 |
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船を掃除している人たちを見[下/おろ]した。 |
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| 「今、何時だい?」 |
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| 「今、何時?」 |
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| 「時間は?」 |
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| ずいぶん時間をむだにしてるよ。 |
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「すくなくとも、あと六時間はあるよ。」 |
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| 「北西に[向/む]かったらどうかな?」 |
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| 八方を見わたせる[方/ほう]がずっといいよ。 |
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| 「きょうは[今度/、こんど]の航海で |
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| 「予定[されてない/になかった]日だからよ。」 |
because it wasn’t planned. |
| 四人のAB船員[/(1)]にも、 |
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| [今度/こんど]の航海はあまりうまく[行/い]きすぎた |
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| 四人のAB船員が |
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ぴたっと[立/た]ちどまり |
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ほかの三人も[、/]いっしょに見た。 |
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| 霧が[晴/は]れた時 |
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| 海図に[書/か]きこんであるなら |
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| 遠くのヘッド岬に[つながる/むかってのびていく]ようすが見えた。 |
they could see how the coast curved out towards the distant Head. |
| こんなに風が[つよ/強]いなんて |
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| うしろにふきなびかす強い風に[向/む]かって |
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「ぼくの[方/ほう]がもっととくしてるよ。」 |
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| 二つの湖の[形跡/ありか]をもとめて |
for a sign of the two lochs. |
| めがねがやっかいな[上/うえ]に |
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| [雌/牝]牛のように草を[食/た]べてる。 |
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| 「高いところの[方/ほう]がよく見えるよ。」 |
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| 「それでハエをつかまえるんだよ。」[と、/]ディックが |
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| 知らない土地にいるんだし |
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「敵が見えたのかも[知/し]れないわ。」 |
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| 頂上の[向/む]こう側へ |
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| 背中を三人の方に[向/む]けて地面にかがむのが見えた[。/]と思ったら、 |
One moment they had seen him crouching on the ground with his back toward them. The next moment |
| 「[行/い]きましょう。」 |
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見せてもらったのと[同/おな]じようだわ。 |
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| 彼はけものの皮を着ていて[/、]ここに住んでいるの。 |
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| まん中に[部屋/へや]があり |
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| ディックは[そこ/途中]でふいに[口をつぐんだ/話をやめた]が、すぐに[/また、]「湖がある!」 |
He stopped suddenly. ‘There are the lochs!’ he said |
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湖に[向/む]かいたがった。 |
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| ディックは、もう一度[、/]谷間の湖に目をやってから[/、]手帳をとり[出/だ]した]。 |
Dick after one more glance at thte lochs in the valley, pulled out his pocket-book. |
| 底のあさい[お/]皿のようだった。 |
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| [/四人は、]その落ちこんだところに立って、[四人は/]塚のへりごしに |
Standing in the dip they looked round over the edge. |
| ディックの手帳の1ページの挿絵:高さ約[7フィート/2メートル] |
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二[そう/隻]の漁船が |
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[帆柱/マスト]のてっぺんが見えた。[あとの部分/マスト以外]は、[急傾斜/船がのぼりの急]な岸のすぐそば[な/まではいっている]ので |
they could see the top of her mast. The rest of her was hidden close under the steep shore. |
| 一列にならぶ岩で分けられている |
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| 湖の一つは[すっかり/姿全部が]、もう一つは一部分が |
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| 黒い点がさっと横[切/ぎ]ってとんだ。 |
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「ちょっとイグルー([1/2])に似てるね。」 |
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あの海図を[持/も]ってこなかったのが |
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| 正確な場所が[書/か]きこめるのにさ。 |
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| 「あら、わたしが[持/も]ってきたわよ。」 |
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| 鉛筆でそう[か/書]きこんでくれよ。あとでインクで[か/書]きなおせばいいから。 |
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| 「とにかく、それはいい名[前/まえ]よ。」といってドロシアは立ち[上/あが]り |
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| わたしたちが霧の中で衝突するのを[おそれた/心配した]海中の岩になってるのよ。 |
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こういう名[前/まえ]を四つか五つ |
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カンチェンジュンガのトンネル([2/3]) |
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| またくずれ落ちるかも[知/し]れないのよ。 |
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| 「[だいじょうぶ/大丈夫]。」 |
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| 塚の入[り/]口をスケッチした。 |
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| 湖まで[行/い]きたくて |
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| 関心を[向/む]けかえなくてはならないのだった。 |
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| 海の[向/む]こうの外国人が |
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| 今までだれもこなかったのかも[知/し]れ ないわ。 |
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| [行/い]けるところまで[行/い]ってみたんだよ。 |
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商標と名[前/まえ]が読めた。 |
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| 「至急の通信、かも[知/し]れないわ。」 |
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| 中で[すべった/動いた]ものが |
the thing that had been sliding about |
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指でそっとつついてみて[、/]いった。 |
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| あら、この持[/ち]主は物語を書いてるのかも[知/し]れないわ。 |
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| ふつうの学校用ノートをとり[出/だ]した。 |
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| このケーキを味見した[方/ほう]が |
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| 毒がはいっているかも[知/し]れないね。 |
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| 「この数字は日付[/け]にちがいないわ。」そして、ティティといっしょに[、/]ノートをのぞきこんだ。 |
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| しかし、字はぜんぜんわからないものだった。 |
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| というような字がずっとつづいて |
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おなじつづりのみじかい[言葉/ことば]があり |
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しかし、ほかの[言葉/ことば]は[彼/かれ]らの知っているどの[言葉/ことば]でもなかった。 |
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| 英語と[同/おな]じ意味で |
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| これ、みつけたところへ[帰/返]しときなさい。 |
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| 長い荒涼とした谷を見[上/あ]げ、ふたたび目を[落/お]として |
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| そこには、シロクマ号の[帆柱/マスト]が見えて、 |
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| 世界[中/じゅう]にじぶんたちだけしかいない |
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| 安心して持[/ち]物をいれている |
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| 礼儀上ちょっと興味を[見/み]せただけだった。 |
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| ディックは[/、]しなくてはならないこと[も/を]ほとんど[おえ/かたづけ]たので、湖へ[行/い]きたくて |
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しめす略図をできるだけ上手に[書/か]こうとしていた。 |
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| 小さな円があり、トンネルのありかは点線で[書/か]いてあった。 |
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ロジャがトンネルにもどすかんを[持/も]って[/、]くぼみのへりから |
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| 「おとうさんは、円の大きさ[がどれくらいか/]を知りたがるわよ。」 |
‘Father’ll want to know how big it is round,’ |
| ディックのスケッチを見ていった[時/とき]、手の[どろ/泥]をこすりおとしながら |
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| 必ず大きさと形を知りたがるの[よ/]。 |
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| 「うちのおやじが、かならずはかるのは、船だ[けどな/よ]。」 |
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| ディックは[一心/いっしん]にくぼみのさしわたしを |
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| その[方/ほう]がずっといいわ。 |
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「いか[し/せ]てやって。おねがい[よ/]。」 |
‘Oh, let him go,’ |
| 「わたしたちは、北ロッキー山脈の斜面ぞいに探[険/検]し[ていくわ/ましょうよ]。」と、ティティ[はいっ/がいった。そし]て、谷をちらりと見上げてから、海図に目を[落/お]とした。 |
‘We’ll explore along the slopes of the Northern Rockies,’ said Titty, glancing up the valley and then at the chart. |
| 「[そして/それから]、上湖と下湖を通って帰路につくの[/よ]。湖へ[行/い]けば小川が |
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ラクダのこぶの[向/む]こう側を通り |
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| わかるでしょ……」[と、/]ドロシアがティティとロジャを見た。 |
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| 毛虫のようなものでも |
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| 「ちゃんときくよ。」[と、/]ディックは[手帳を/、]ポケットに[/手帳を]しまいながらいった。 |
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| だれかほかのやつがつかっているかも[知/し]れないけど、べんとうを[食/た]べるのに |
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| あなたもいっしょに[食/た]べてしまいなさいよ。 |
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「[ある/歩]きながら[食/た]べられる。」 |
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| [食/た]べわすれたら、スーザンがかんかんに |
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| 「やっかいな鳥だ[よ/な]。」とロジャがいった。「冒険の[方/ほう]がずっといいのにな。」 |
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今までにむだにしてしまった時間のことを |
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| [時々/ときどき]、でこぼこの地面の |
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| その[向/む]こう側にのぼりきると |
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| 挿絵のキャプション:ディックが湖にむかって[で/出]かけていく |
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[食/た]べものはからだの中に入れてはこぶ[方/ほう]がらくね。 |
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| あとふたりの探[険/検]家たちは、リュックサックの[つり/負い]革からうでをぬくと |
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青空と、[あたま/頭]のちょっと上の |
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| みじかい草だけに |
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| 三人は、びくっと[た/立]ちあがった。 |
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「だれかがあなたを見てるかも[知/し]れないわよ。」 |
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| たとえ[看/監]視されていたって |
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ちょっとの間[、/]おしだまったまま |
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| 盗賊の[/お]城があるんだわ。 |
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| [/(1) AB船員――一人前の甲板員のこと。] |
訳注 |
| [(1)/(2)] イグルー |
| ランサムの作品『[/長い]冬休み』[の中/]に |
| [(2)/(3)] カンチェンジュンガのトンネル―『ツバメ号の伝書バト』二十四章に[ロジャとティティとディックとドロシアが/、]カンチェンジュンガと名づけた山のトンネルで[/、ロジャとティティとディックとドロシアが]生きうめになりそこなう話がある。 |