お返事、ありがとうございます。
わたしも、ベストセラーとか出たばかりの流行本は、まず読む気になれないほうなのですが、市の中央図書館で出しているJUNIOR版図書館便りの原稿のため、読もうと思ったわけです。やっぱり今書くのに、ハリー・ポッターを意識せざるを得ませんし、せっかくはやっているときにこれを利用しないては無いですものね。で、『紫の砂漠』ですが、松村栄子著だそうです。96年ごろ出ているそうなのです。若い人にはかなり人気のある本だそうですが、今回、時間が無いしやや古いしで、あきらめた本です。
「空色勾玉」も、意見を聞いてみたい本です。私は、名作だと思いますが、ある種の人々は(つまり、権威主義的な男性たち)『男性がうまくかけていない、漫画の影響が強い、あるいは、少女漫画的』というようなことをおっしゃるのですが、わたしも、その傾向は認めるものの、それでも、やっぱりいいとおもうのです。わたしは、名作文学で育ちましたが、ほとんど、男性作家の作品ばかりでした。世の中の人々は、洗脳されているのでは??などと思います。荻原さんも、そういう人に対して、かなり 怒っていらっしゃいまして、この間の溝は深い、と思います。
わたしとしては、上野千鶴子さんが、おっしゃるように、少女漫画は、ナルシシズムが強く云々と言う意見も正しいと思うのですが、男性側のほうは正当化されすぎていて、少女や女性の気持ちについて、これまでどれほどの理解があったか、ということにはまったく価値が置かれていない気がします。男性が、反発を感じるのなら、困ったものですが、知的でまじめな少女たちがこの作品を愛してやまないということについて、もっと深く考えるべきだと思います。(荻原規子さんのホームページを見て)
なんだか、演説をぶってしまいました。日本は、男性文化と女性文化がかけ離れすぎているのではないかと、常々考えているものですから。
それでは、今回これにて失礼いたします。