『ホビットの冒険』対照表

2000.11.12 高橋誠

　１９８３年に発行された『ホビットの冒険』第１０刷改版で大幅な改訂がありましたが、その初版との変更の一覧と解説です。
　製作者はこういうことは得手ではないので、多くの誤りをおかしていると思われます。ご指摘頂ければ幸いです。
　次の版で比較を行ないました。

　英語表記については次の資料を参照しました。

The Hobbit, Reset 3rd paperback edition 1979, Unwin Paperbacks
The Annotated Hobbit, introduction and notes by Douglas A. Anderson, Houghton Mifflin Company 1988のAppendix A: Texutual and Revisional Notes
　旧訳も新訳もどちらも2nd editionを底本としています。これが手に入らなかったので、上記の差分情報を参照しました。これを参照した場所は、(*)を付けて区別しました。

　ルビはrubyタグで表記しているので、これをサポートしているInternet Explorer 5以外では、括弧に入れて後に記述しているように見えます。ルビだけの変更のように意味のないと思われる場合については、英語表記を省略しました。

挿絵の変更

挿絵の変更
頁	旧イラスト	頁	新イラスト
[3]	127ページのビルボとゴクリの絵	[3]	238ページの木に登ったビルボの絵
13	スミアルの前のガンダルフとビルボスミアルの扉が外開きになっている。	15	スミアルの扉が内開きになっている。
23	扉の脇に立つビルボスミアルの扉が外開きになっている。	23	スミアルの扉が内開きになっている。
118	小船に乗ったゴクリゴクリは黒くて太っている。腕と足は細い。	120	ゴクリの体は少し白く細くなり、腕と足は太くなった。
127	ゴクリとビルボゴクリは黒くて太っている。腕と足は細い。	129	ゴクリの体は少し白く細くなり、腕と足は太くなった。
136	ビルボを追いかけるゴクリゴクリは黒くて太っている。腕と足は細い。	139	ゴクリの体は少し白く細くなり、腕と足は太くなった。
467	スミアルでくつろぐビルボスミアルの扉が外開きになっている。	474	スミアルの扉が内開きになっている。

旧訳	新訳	英語表記
トロールの地図	スロールの地図	Thror’s Map
たてのうみへの入口	たての湖(うみ)	here is the gateway of the Long Lake
トレイン	スライン	Thrain
黒ぶせ山連山	たそがれ連山	Grey mountains

新訳旧訳とも４０ページから４１ページ。
　以下、変更の表記については、真鵺道によりました。